鵠沼Diary

平成30年度 1学年講演会

2019.02.07

2019年2月7日(木)、1年生を対象にした学年講演会を行いました。

講師:畠山 重篤 先生

演題:『森は海の恋人 人の心に木を植える』

[講師プロフィール]

NPO法人『森は海の恋人』理事長。京都大学フィールド化学教育研究センター社会連携教授。

1943年中国上海生まれ。県立気仙沼水産高校を卒業後、家業の牡蠣養殖業を継ぐ。海の環境を守るには、海にそそぐ川、さらにその上流の森を守ることの大切さに気付き、漁師仲間と共に「牡蠣の森を慕う会」を結成。1989年より気仙沼湾に注ぐ大川上流部で、領民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人運動」を行っている。同時に、子どもたちを牡蠣養殖場へ招き、海の体験学習を続けている。東日本大震災で牡蠣養殖施設等の全てを失うが、発災直後より、震災後の自然環境を生かした地域づくりを展開している。

朝日森林文化賞(1994年)

緑化推進功労者内閣総理大臣表彰(2003年)

宮沢賢治イーハトーブ賞(2004年)

国連森林フォーラム(UNFF)「フォレスト・ヒーローズ」受賞(2012年)

第6回KYOTO地球環境の殿堂表彰(2015年)

第25回みどりの文化賞受賞(2015年) など

〈著書〉

『牡蠣とトランク』(ワック)

『森は海の恋人』(北斗出版)

『漁師が山に木を植える理由』(成星出版)

『漁師さんの森づくり 森は海の恋人』(講談社)

『鉄が地球温暖化を防ぐ』(文藝春秋)

『鉄で海がよみがえる』(文春文庫)

 

軽快なトークで生徒たちの興味を引き付けながら、『森は海の恋人』というNPO法人名の由来や、「柞(ははそ)の森」というキーワード、自然環境を守るために必要なことなどをお話しいただきました。

 

〈生徒の感想より〉

・ダムによって森からの養分を止められてしまっているとはかんがえていなかったので、せっかくの丹沢の森の栄養は相模湾には流れ込んでいないのかと思うと少し寂しくなりました。先生は宮城の方だと聞いていたので、身近に感じやすい話題ではないのかと思っていましたが、近くの川、海を使って説明していただけたのでとても分かりやすかったです。

・海をキレイに保つことだけでなく、森や環境も大切にすることは私達にも大きく関わることだと思いました。牡蠣だけでなく、どんなことに対しても環境を大切にするのは必要であるとおもいます。私たちの学校は海の近くにあり、とても良い環境です。その海を大切にし過ごしていきたいと思いました。

・フランスなど海外ともつながりがあると知って驚きました。外国で牡蠣を食べているイメージは今まで無かったので、新しい発見でした。ルイ・ヴィトンとのかかわりのお話もとても興味深かったです。

・自分は養殖についてのことや良い環境を維持していくための具体的な方法はとてもシンプルなものしか知らないけれども、今日の講演で知ったことやこれから勉強していく中で学んだことがほんの少しでも環境の整備に繋がれば、それが海外の人たちに届く牡蠣づくりに繋がっていくのかなと思った。

・森がダメになる理由に経済が関係していることを知りました。昔は日本国内でお金や資源が回っていたのに、今じゃ外国の木材の方が安いから日本の森が整えられなくなったと聞き、円安は良いことばかりじゃないと思いました。

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